きよはら飛山まつり
ーよみがえった飛山と変わりゆく清原ー



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 2006年3月18日、宇都宮市竹下町にある飛山城史跡公園で、第一回「きよはら飛山まつりーよみがえった飛山と変わりゆく清原ー」が開かれた。

 同公園の開園一周年記念イベントとして企画され、実行委員により開催された。

 当日の天気は晴れ。いろいろなイベントが行われた。


イベントコーナー内容

歴史体験館前の駐車場
・学校紹介
F1レーシングカー展示。
・地震体験車コーナー。
・デジカメによる撮影、プリントアウト。
など

梅林広場(曲郭)
・お琴
・茶店

復元建物広場
・凧つくり
・竹馬
・駒まわし
・大学公開ゼミナール
など

多目的広場
・マーチングバンド
・中世再現
・のろし上げ実演
・お囃子
・飲食店
・名産品、農産物販売
・模擬店
など

この他、きよはら武者行列の一行が城内を回る。

一番最初に目に入る、歴史体験館前にレーシングカーや燃料電池車の展示がある。歴史イベントだと思って行ったが、意識が一変した。

歴史とはかけ離れている。来ている人たちも親子連れが多く、広く一般向けの内容である。

 コーナーを歴史関係に限定していないところが、人を呼ぶにはとてもよいだろう。

各企業のコーナー、地元の児童生徒らによるマーチングバンド、地元の中学生や関係者がお殿様やお姫様に扮する「きよはら武者行列」など。地域とも密接しており、一般的なお祭りの発想としては、しっかり定石をついている。

 梅林広場は梅の花がとてもきれいで、茶を興じるにはもってこいである。茶店は一つしか無かったが、今後いくつか増やし、もっと会場を広く使って欲しい。殺風景ではもったいない。

 このほか、清原地区お囃子連合会のお囃子や、のろし上げ実演など、本格的な催し物もあり、興味深い。

以上のように、非常に盛りだくさんではあるが、会場が細々に別れているため、一体感の無い印象があった。広い城内は曲郭で別れているため、難しいのだろう。

 私は午後から行ったのだが、後半はほとんどのイベントが行われておらず、少々物足りなさを感じた。のろし上げ実演や武者行列などは、時間を置いて数回やったほうが良いのではないか。

 模擬店も少ない。もっと模擬店を呼び込めれば、盛り上がるだろうに。

 午後の舞台が何も使われていないは残念だった。


今回の評価はおそらく、賛否両論だろう。きよはら飛山まつりが将来続くか廃れるかは、次回にかかっていると思う。こういった祭りは貴重だから、是非来年に成功させて地元と歴史文化の活性化に貢献してほしい。

来年3月の開催時には、趣向を凝らし、さらに磨きをかけて欲しい。



参考:下野新聞(2006319付け)、きよはら飛山まつりパンフレット


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関連項→ 飛山城へ行った!第二回

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