芳賀家





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 京より下向し、下野に土着した清原家の末裔。以後宇都宮家に属し、宇都宮家中一の勢力を誇った名家。鎌倉、南北朝の時代には宇都宮家旗下として大活躍し、その武勇を天下に轟かせた。
 
 この家の当主には、一癖ある野心家な人物が何人もいる。たびたび主家に対し反逆を起こしたから、戦国期もやはり家中随一の勢力で家政も取り仕切るが、汚名もかぶっていたようだ。そこに戦国時代、益子家から養子に入った高定の忠節極まる働きで、再び名声を吹き返す。この人物は戦国歴史上まれな無欲の忠臣として評価されている。

 だが、戦国大名化できなかった宇都宮家のもとで小田原北条家の猛攻に晒されながら、威勢は奮わなかった。周辺の大名家とも、一進一退を繰り返すのがやっとのことであった。
 1597年に宇都宮家が改易されると、それに連座して所領没収となる。

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戦国以前の芳賀家

戦国期の芳賀家

芳賀当主列伝





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