多気山城攻め そのV
〜頂上決戦〜
一時間くらい遊んで、曲廓をあとにする。 かなり省略したが、本丸の入り口で左に旋回して、斜面を見ながら向こう側までいった。荘厳である。すると、向こう側には、本丸に侵入するほかの入り口があった。その下にある複雑に組まれた曲廓は、敵の侵入を大いに阻んだに違いないが、おそらく史実でここまで敵に攻められた事はないだろう。 その後、本丸にはまだ登らず、わき道ばっかり行く我ら一行。 本丸脇をずっと迂回していると、一番ハジで、もう道が無い所まで行ってしまった。そこから戻って南に下りようとしたが、日が暮れそうなので電撃的に本丸を落とす事に。 本丸裏手から入ると小さな土塁が見え、その向こうに御殿広場がある。 …が、我らはまたまた不可解な行動に出る。普通は山頂には広場を通っていくのだが、広場には行かず、「近いから」を理由にわざと茂みの中を通って、山頂まで行った。 “どうだん”がたくさん植えてあったが、それらをなぎ払いながら進んだ。 写真撮りすぎて、デジカメの電池がなくなったので、携帯で近影。
山頂から本丸の御殿広場に出ると、人がいる。 上沢光綱 「まさか、さっきの一行?」 谷田部通胤「おそらく。…北条の兵ですかね」 上沢光綱 「昼食中だ。あ、さっきの人だ」 途中で会ったナイスミドルな方をはじめ、5人くらいたたずんでいました。 一目で、「城を見に来た人たちだな」とわかりましたよ。 だって、よりにもよって天皇誕生日に、先に雪が降って、こんな山の中、人がいるハズないもん! ――――――――――――――――――――――――――――――――― その時はあいさつだけして通り過ぎましたが、余湖さまのホームページで見かけました。写真に写っているのは、まさにあの人たちではないか! なんと、有名お城訪問サイト関係のご一行様たちと同日同所で、城訪問していたのです。なんという偶然! ご一行のみなさま、あの時はごあいさつだけで失礼して本当に残念です。もっとお話がしたかったですね。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― さて、本丸脇から多気不動尊までジグザグ山道でつながっている。我らはそこから不動尊に降り、車に弓矢を置いてから、参拝しに行った。 こちらは人の出入りは少しある。けっこういます。 長〜い階段を駆け上って、合戦で疲れたのでベンチでちょっと休んでいると、社営の後ろでほら貝を吹き始めたではないか。 「出陣じゃ!」 「わぁーーー!」 と不動尊の階段を駆け下りて、宮ステーキ田下店に直行。 |