多気山城攻め そのV

〜頂上決戦〜


一時間くらい遊んで、曲廓をあとにする。

仲良く、細い一本道を登って、本丸への入り口にたつ。

ふと横に目をやると、わき道が…
当然のごとく「こっちに行こう」


 
上が本丸の急斜面「コレ、登るのか?両脇に本丸への道あるだろーが」

  
この上が本丸。



「しゃーなし。いざ!」



「…の前に見よ!ビニール母衣(ほろ)じゃ。」


←皆朱の槍にて突撃の図
ダッダッダッ!「とお!我に続け!本丸に踊りこめ〜」



「ものどもいけ〜!やれ〜、それそれ〜」←結局そのあと自分で突撃する。

かなり省略したが、本丸の入り口で左に旋回して、斜面を見ながら向こう側までいった。荘厳である。すると、向こう側には、本丸に侵入するほかの入り口があった。その下にある複雑に組まれた曲廓は、敵の侵入を大いに阻んだに違いないが、おそらく史実でここまで敵に攻められた事はないだろう。

 その後、本丸にはまだ登らず、わき道ばっかり行く我ら一行。

 本丸脇をずっと迂回していると、一番ハジで、もう道が無い所まで行ってしまった。そこから戻って南に下りようとしたが、日が暮れそうなので電撃的に本丸を落とす事に。

本丸裏手から入ると小さな土塁が見え、その向こうに御殿広場がある。

…が、我らはまたまた不可解な行動に出る。普通は山頂には広場を通っていくのだが、広場には行かず、「近いから」を理由にわざと茂みの中を通って、山頂まで行った。

“どうだん”がたくさん植えてあったが、それらをなぎ払いながら進んだ。

多気山の頂上です。三角点という所。

写真撮りすぎて、デジカメの電池がなくなったので、携帯で近影。

景色とか撮りたかったんですが、電池切れじゃしょーがない。今回は燃料切れということで退却いたす。

でも、ときの声じゃ!

「えい、えい、おぉーーーーーーーー!」

 あっぱれあっぱれ、よくぞ歌舞いたものじゃ。

一通り舞いを舞ってから

「帰る!」

山頂から本丸の御殿広場に出ると、人がいる。

上沢光綱 「まさか、さっきの一行?」

谷田部通胤「おそらく。…北条の兵ですかね」

上沢光綱 「昼食中だ。あ、さっきの人だ」


途中で会ったナイスミドルな方をはじめ、5人くらいたたずんでいました。

一目で、「城を見に来た人たちだな」とわかりましたよ。

だって、よりにもよって天皇誕生日に、先に雪が降って、こんな山の中、人がいるハズないもん!

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その時はあいさつだけして通り過ぎましたが、余湖さまのホームページで見かけました。写真に写っているのは、まさにあの人たちではないか!

 なんと、有名お城訪問サイト関係のご一行様たちと同日同所で、城訪問していたのです。なんという偶然!

 ご一行のみなさま、あの時はごあいさつだけで失礼して本当に残念です。もっとお話がしたかったですね。

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さて、本丸脇から多気不動尊までジグザグ山道でつながっている。我らはそこから不動尊に降り、車に弓矢を置いてから、参拝しに行った。

こちらは人の出入りは少しある。けっこういます。

長〜い階段を駆け上って、合戦で疲れたのでベンチでちょっと休んでいると、社営の後ろでほら貝を吹き始めたではないか。

 また士気が最高点に達した。

「出陣じゃ!」

「わぁーーー!」

と不動尊の階段を駆け下りて、宮ステーキ田下店に直行。

肉を喰らって帰りました。

多気山城攻めは、かくして無事終わった。





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